さて、きわめて惰弱な人間をやっている私なのですが、小学校の時習っていた書道の出自はなんと永平寺流です。
禅僧の文字で、気合とスピードで迫力に満ち満ちた漢字が特徴だと思われます。
小学校の時しかちゃんと習字はやらなかったですが、職業に不遇な状態になってしまってから賞状を書くという技術を身につけようと思い筆をとりました。でも、これも二年で頓挫。
しかしまあ、ふらふらながら一生懸命ではあったのです。
で、イラスト俳句の文字ですが、俳句っぽくさらっとした絵に合わせようとすると、細長く力抜いて書くとなんとなく収まるんです。
ついでに俳句も力を抜くとますます調和する気がするんです。
でもそれって、なんか違うような気も。
どうしたもんでしょうね。正直なところ文字は力いっぱい書いた方が私としてはすっきりするのですが、絵と合わせるとごたごたしておさまりが悪いんですよ。
「東京へ行く林檎」のイラスト俳句よりあのスタイルで良いものはしばらくできないと思います。
意外とさっきの目刺しイラスト風の方が瓢箪から駒で、持っていきようによっては、力いっぱい字を書いても収まるかもしれないという気もします。
絵なんか描かずに字だけ書くという手もありますが、我流ながらこれだけ一生懸命練習しているのですから、なんとかすべてを包含してまとまったものを作りたいんですよ。
わたしの立場としては、もう欲張るしか手がないので、全部中途半端ながら、絵と字と俳句を一枚に。
いやもうお金を稼ぎたい、名を上げたいというより、無駄死にしたくないだけ。
なにか価値を叩き出さんと、死んでも死にきれないですわ。
基本的にここで発表だけさせていただいて、マイペースで静かに打ち込みたいです。