激しかった雨が急に止んだかと思うと、見る間に青空が広がり、世界が強く輝き始めました。スマホを手に歩いていると、天上の烈風に追われた雲が、薄い影を落として、車も歩く者もことごとくを追い越していきます。下界でも風は強く、花の撮影には手間取ります。
坂の途中では恋を急いだ若いアゲハチョウが二羽、向かい合って回りながら、空へ登っていきました。空き地に植えられた菜の花の上ではモンシロチョウが数羽、競うように飛び交っています。上は植え込みのイベリスです。何もかも露に濡れています。
相変わらず茂みの中でウグイスも鳴いています。今日はごく間近で谷渡りの声を心ゆくまで響かせていました。耳元をくすぐり転がるようです。上はアヤメ科のモラエアの一種。
下はこれから楽しみなシャクヤクの蕾です。開花はもうすぐでしょう。
一重のバラは満開ですが、暴風に大きく傷んでいます。かえってアイリスのほうが大きな花びらにもかかわらず、風に吹かれてもたおやかにしなるせいでしょう。傷みは少ないような気がしました。
陽射しが強く、蒸しています。
加速する世界変容春嵐