小雪の中を
建物を建てる鉄筋の音
一心不乱に打ち付けている
あちらでもこちらでも
疲れた体に鞭打って
見えなくなった目を使って
いろんな機械の音を立てて
波が来ると
砂の上のお城は崩れてゆく
一息入れてよ
足元見てよ
アスファルトの下には土があって
その下には小さな生き物がいて
メタバースのやさしさは
水も養分もいらないようで
やっぱり心もとなくて
人造肉も用意されているけれど
なにかが違うとまだ思う
納得のできないことに一生懸命でいなくてはならないのは
きっと昔も今も同じこと
でもね
電話をかけちがえたかしら
人の声が変わっている
国の誇る秩序維持
文句はありません
泣き言があるだけです
明後日よりも明日
明日よりも今日
自転車操業に・・
ほんと泣き言があるだけ