しんとした夜の大気の向こうに踏切の音が聞こえるような気がする。
違うな。何か、印刷機のような音だ。
遠すぎて、定かではない。
耳鳴りではないはずだ。
あ、止んだ。
起きだすと、午前1時半。
先ほどは底なしの真っ暗な闇が目の前に現れるのを覚えたが、
その闇の中に歩を進めてみると、案外、自分の目の中に光を灯すことができた。
目に光を灯してみると、
身体も白く発光する。
体温が上がる。
両手を握り締める。
私は笑いを浮かべることさえできる。
重力のない時空に佇み、
宙の圧に対抗する。
風を懐かしく思う。
地表には風があった。
ここは少し、沼のようなにおいがする。
良いところではない。
ただ私が歩くところだ。
永遠にこの闇を行くのかも知れない。
不精な奴だが、目の光を少しずつ周囲に点じ、明かるくしていくしかない。
運命に逆らう。
いつもそうやってきた。
それがこの生き物のスタイル。
だれよりも、私が笑う。
おそらくは一人で。
瓶の底プリズムとなる春日かな
象さんの如雨露の水に春の風
なんてこと書いて、また寝ます。ジムは反対方向で写真撮るものがあまりなかったです。
みなさん!月曜、仕事ある人は私の分まで頑張ってねー!!!