オシロイバナ。もう夏も終わりかあまり撮るものがありません。
日々草。
さてさて。
印象派、特にモネは人気があるそうですが、私もモネとルノワールには心底うっとりします。
モネの美しく豊かで複雑な色の洪水、ルノワールの、毛羽立つ桃の表面のような、暖かい肌の質感。
本当に気持ちの良いものです。
その中でもこれまでで一番強く印象に残っているのがモネの「アルジャントゥイユ」と言う作品です。
オレンジ色の船体のヨットが2雙中央に浮かんでいる波止場の絵でした。
この間、絵葉書だけ売っていたので1枚買いました。
ブルーとグリーンの空と海の色が爽やかに調和した気持ちの良い絵です。
はがきは元の絵とは比べ物にはならないですが、思い出す縁にはなります。
かなり前ですが、あの絵の実物の前に立った時のことです。
うっとりしてしばらく見ていると、絵の中のヨットを取り囲む空と海とが輝きだして、四角いキャンバスが、暗がりの中でずんずん前に浮き出して大きくなっていくように感じられました。
体を震わすような力で圧倒的に輝き始めたのです。
後にも先にもあんな経験はありません。びっくりしました。
門外漢もいいとこなので詳しくないのですが、それほど大きくなくて、睡蓮ほど有名な絵ではないと思います。が、ただならぬものがあると思いました。
大げさなかもしれませんが、神様の恩寵ってこういうことなのかしらと思いました。
あ、ちなみに。私ストレスが溜まるとたまに幻聴が聞こえますが、幻視はほとんどありません。
いや、これやっぱり幻視でしょうね。
白粉花の薮に駆け込む仔猫たち