花とウォーキングシューズ

お花写真と俳句などです

美術館に行きました。

お久しぶりです。皆さま景気はいかがですか。私はまたしても就職活動に頓挫し煮詰まっております。やはり障害をクローズにしても、30年もブランクがあって連れ合いも子供もいないでは世間は相手にしてくれないようです。人手不足だというから、何らかの口はあるかと思っていたのですが、当たり前ですが誰でも就職できるという訳ではない世の中のようです。勢い先月は、やらないと明言したストックフォトに300枚投稿とかしましたが、アクセスはほぼ無く、売れる売れないどころの話ですらありません。気短な性格は直らず、じっと耐えるということにも嫌気がさし、またまた前言を翻し、ここに愚痴を書いている次第です。

加えて、鬱病だった友人がこの度めでたく職場復帰し、めでたさ反面自分が情けなく悔しく、要は嫉妬が抑えられない状態なので、ここはやけ酒でもと思いましたが、薬の関係でお酒は飲んだらアウトなので、財布も持たずにスイカ障碍者手帳とカメラと折り畳み傘だけ持って上野公園に行きました。何ヵ月ぶりかの東京です。

雨の中桜は地元より良く咲いていていましたが、カメラを構えるには結構な人出だったので西洋美術館にふらっと入りました。

ゴヤの戦争ものを見ようかなと思ったのです。

でも現代ものの企画展をやっていたのでそっちを先に見ることにしました。

小部屋を埋め尽くすような落書きの張り紙や、ポルノビデオのような映像、、毒には毒を持って制すという訳ではありませんが、ささくれだった心にはさらにささくれだった心の表現が大変な薬になりました。

世の中の人がみんながみんな幸せな顔をしているわけではないのがよくわかりました。

若い人のものだとは思いますが。

そして一番最後の展示の坂本夏子という人の素晴らしい絵画に忘我の心地。

いや本当に素晴らしかったです。

抽象画になるんでしょうね。

でもありきたりの形象だけの抽象画ではないと思いました。

最初の作品は部屋の一室をまるで精神病院の個室の中にいるような雰囲気で描いているように私には思われたのです。

つまり、狭い中から出ることも出来ないので、空間をゆがませて必死で自分の自由度を確保しているような感覚で描かれているように感じられたのですが、

最近の作品、おそらく代表作であろうと思われる作品は私には限られた空間が、細やかな愛でいっぱいで、それがいろいろな宇宙に通じているような広がりと変容を見せているように感じられて、それが本当に温かい感じがするのです。

本当にほかほかと心が温まりました。

細かいところまでの描写の行き届き方があらゆる角度を感じさせて、それはやはり愛の深さに通じると思いました。

素晴らしかったです。本当の意味で育ちが良いんだろうなあと思いました。

ついでにお酒に酔わずに絵画に酔える自分にも満足したりして。

写真撮ったけどアップしたらいけないだろうから、西洋美術館の説明のページ貼っておきます。

参加作家一覧(五十音順) ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? | 国立西洋美術館 (nmwa.go.jp)

この坂本夏子という人のちょうど掲載されている絵です。

 

ではでは~。。。でごまかす。