私の住んでいるところは住宅地の真ん中です。
それぞれ庭先が整い、様々な園芸種の花を遠目にも楽しむことができます。
そのためつい華やかな花の写真を撮ることが多くなります。
しかし線路際やアスファルトの隙間、駐車場の脇、まだ残っているわずかな空き地などに目を転じてみると、もちろんそこにも名前のわからない地味な花がたくさん咲いているのです。
例えばこういうの。
本当にたくさん生えているのです。
菊のような色をしていますが、申し訳程度にしか花びららしきものが付いていません。
下のようなワタをつけて種を飛ばすようです。
調べたらどうやらノボロギクという名です。
明治初期にヨーロッパから渡来した帰化植物とか。
もっと詳しく、できれば他の植物のことも知りたくなりました。
そこでいろいろ当たった挙句、図書館で山野草図鑑を借りました。
よく見かける雑草も、山野草に入るのだろうかと思いましたが、載っています。
写真も説明も簡潔でそれでいてとても分かりやすく、素晴らしい本だと思いました。
400ページ近くある大きな本ですが、値段も良心的。
これをしばらく借りてみるつもりです。
これは観賞用に導入されて野生化したオオバコ科のツタバウンラン。地中海沿岸の原産とか。
見ればとても綺麗な花なのですが、目立たないです。
言われてみれば、いつも目にしていたような。
とにかく本を頼りに、雑草と言われる花にも興味を持つとことにしてみました。
いっぺんには覚えられませんので、できれば少しずつ写真を撮っていきたいと思っています。
さて下は駅前花壇のチューリップ。
黄色い方の黒い雄シべはまだツンとしていますが、
赤いチューリップの方は雄しべがねじり上がっていますおそらく花粉を飛ばし た後なのかもしれません。
面白いと思いました。
特売の市の賑はひ花曇り
靴擦れに当てる花屑雨模様
夕時のビルを見上ぐや花明り