今日の椿は少し尋常ではありませんでした。
畑の帰り、近所の神社に通ずる坂道を入っていくと、しっとり濡れた黒土の上に、赤い色鮮やかな椿が、打ち重なりながらびっしりと落ちていました。
その中心には暗い幹がもちろんあって、見上げると、家の2階ほどの高さの茂みが大半、花で赤く染まっていました。
今日は殊の外勢いよく落ちているなあと思ってしばらく見とれてしまいました。
軽くお参りを済ませたあと、今度は貯水池の脇の椿の並木を歩いたのですが、そこもすごくて、ピンクの乙女椿、白赤のまだらの椿、真っ赤な椿が代わる代わる大きな丸い絨毯を広げて、ずっとその道が続いていました。
その横を先生に連れられた幼稚園児が、晴れ上がった春の光の中、椿の花を踏んだり、避けたり、遊んだりしながら声を上げて集団で歩いているんです。
この子達の未来がこれからも輝いていますように。
落ちた椿はほとんどがまだ生き生きとしていて、辺り一面大輪の花だらけ。
日本の光景とは思えないぐらい眩しかったです。
これからの桜に勝負を挑むかのように、華やかで印象的な椿のうずまきでした。
残念ながら写真撮れなかったのでちょっと文章で残しておきました。
あちこちで藤の蕾も細長く膨らんでいますね。楽しみです。
盛りなほ地を競い合ふ落椿
馬鈴薯の芽が出てやおら忙しく
まだ固き藤の蕾に渦を見る