花とウォーキングシューズ

お花写真と俳句などです

夏の気配濃厚に

今週のお題「好きな公園」

良い季節です。近所の公園のツツジに、フジの花に、たくさんの蜂が集っています。

 咲き満ちて蜂の羽音に喜べり

近所の子供たちもいつになく虫取り網など持ち出して、蝶を追いかけまわしています。その網から逃れた孵化したばかりと思われる小さなクロアゲハが以下の通り。

 幼きに翅を痛めて初揚羽

蝶の羽が栄養を取ることによって、回復するものなのかどうか、私にはわかりませんが、それでも子供たちには屋外で元気に駆け回って遊んでもらいたいと思います。ですから蝶がたっぷりの数を育つ環境があればよいのでは。などと、素人ながら無責任に感じます。

蝶に限らずどのようなものにせよ、当座、手を施すすべのない痛ましいものは見たくはありません。その傷は見る者にも大きな傷を与え、日常を台無しにします。無視もならぬ、どうもしようもないものにどう付き合うか。当座は、気持ちを切り替えて花の姿を負うことだけに専念したいです。個人的な喜びではありますが、花を見つめ、シャッターを切る瞬間の集中は、そのほかのすべてを無に帰します。精一杯に、リーズナブルな範囲で、生の喜びを意識的に追求したいと思っています。

それにしてもこの時期かわいい花は、なんといっても足元に咲くスズラン。下を向いているし、いくつもの花がついているので、スマホでは全体にピントを合わせることが難しいのですが、花壇の持ち主に頼んでゆっくり撮影させていただきました。毒は強いそうですが、この清楚な北国の花を喜ばない方は一人もいらっしゃらないことでしょう。

 青空に鈴蘭の花手向けたし